型枠大工の仕事は、平面上に描かれた2次元の設計図を基に立体的な3次元の物を作成します。
図面を読み取るだけでなく、「知恵と技を武器に常に創造性を発揮する能力がある者」とされる世界なのです。
一方では、大きな建築物は、一人では造ることができません。
そのためには、チームワーク・協調性が重要であり、リーダーともなれば、現場を仕切る統率力が求められます。
また、ある程度仕事に精通してきたら、
1・2級型枠技能士や基幹技能者の資格を取り、技術と知識に磨きをかけていきます。
施工図
拾い出し
加工図
枠の加工
写真をクリックすると説明が出ます
1. 墨出し
建物の基準となる位置を床上に印を付ける作業
9. スラブ(床)型枠組立
支保工の上に水平にベニヤを貼っていく
2. 柱型枠組立
墨を出した場所に正確に柱を建てる
3. 梁型枠地組
クレーンで梁型枠を吊り上げる
11. 壁階段型枠外し
コンクリートが固まり強度が出たら型枠を外していく
4. 梁型枠組立
正確に乗せないと梁型枠が落ちてしまう大事な作業
12. 型枠及び支保工外し後
全ての型枠を外す。写真は全ての型枠を外した状態。
この後、様々な工程が建物を彩っていくことになる
10. コンクリート打設
コンクリートを型枠に流し込む。
(コンクリートは最初は水よりも2.4倍重い液体)
5. 梁支保工組立
梁の型枠を仮に支える作業(コンクリート打設後に外す)
6. 壁型枠組立
墨を出した場所に正確に壁を建てる
7. 壁型枠返し固め
組立てた型枠に専用の金具・鉄製角パイプを使って型枠を固めていく。
型枠の形がコンクリートに負けて変形しない様にする
8. スラブ型枠支保工組立
天井の型枠を仮に支える作業(コンクリート打設後に外す)
拾い出し作業で作成した加工図をもとに、ベニヤ板・桟木を切断して型枠を製作します。
最近ではコンクリート打放しなど、コンクリートの素材をそのまま見せる
「仕上げ材」としての性能も求められることもあるのです。
型枠を解体した後で木目が見えるように杉の板で型枠を作り、
コンクリートに木目をつけるような特殊な加工もあります。
杉板を使用した型枠
木目調を表した
コンクリート仕上
板によりコンクリートの
仕上がりも違う
凹凸を表現したコンクリート仕上(ボーダー)
©︎2020 株式会社 荻野工務店